こんにちは、中堅塾長のさとうです。
今回は、中学1・2年生で「中学校や塾から高校の説明会に行けと言われたけど、実際どんな話を聞けばいいかよく分からない。」という方に向けて、具体的に何をするべきかまとめてみました。
中学校や塾もそこまで丁寧に「これをしてきて下さい」とまでは話してくれないことが多いですよね。「とりあえず行って来て、雰囲気や話を聞いてみてください。」という感じだと思います。
せっかく行くのであれば、有意義な時間にしたいと思いますので、是非参考にしてみてください。
この記事では、「高校の説明会で具体的に何を聞けばいいのか」、おすすめの質問事項や聞くべきポイントがまとめてあります。
以下の目次から、気になる所をチェックしてみてください。
説明会の種類について
まず初めに、高校の説明会の種類についてまとめました。説明会と言えども、それぞれの時期や目的によって実施される内容が異なります。
オープンスクールとは
主に7月~9月の夏に行われるイベントです。目的は「学校を開放して、高校を見てもらおうという」という感じです。イメージはお祭りに近いですね。楽しんでもらおうという感じです。
高校ごとに様々なイベントが企画されています。主なイベントは、高校の説明➔授業体験・校舎案内・部活見学(体験)などがあります。ここで初めて高校の説明会に参加するという中学1・2年生が多くいます。実際の参加者で多いのは中学3年生になります。
入試説明会・入試相談会とは
主に10月~11月の秋に行われるイベントです。目的は「実際に受験を考えているであろう中学生に入試に関する情報をお届けする」ことです。オープンスクールとは異なり真面目なイベントになります。
これはどの高校も似たような内容になっています。高校入試の説明(入試要項を使い、出願方法や受験料などの説明)➔実際の入試問題の解説などです。
説明会後に個別相談を実施している高校もあります。合否のボーダーラインや奨学生・特待生に関する相談など、何でも相談できます。
多くの高校が集まる業者主催の合同相談会とは
こちらは各高校が実施するのではなく、地元の業者が多くの高校に声をかけて参加してもらい、一堂に高校説明会を行うイベントになっています。地元の大きな施設やホテル・ショッピングモールなどで開催されます。参加費は無料です。
高校ごとに個別ブースがあり、高校の説明を聞いたり、点数の相談をしたり、部活や高校生活の質問をしたりなどができます。また、業者による高校の講話(勉強法や選択の仕方など)があったりします。
オープンスクールについて
オープンスクールの場合は個別の相談というよりは、全体的にお話ししてくれることが多くなります。その全体での話の中で押さえるべきポイントをまとめました。
聞くべきポイント
・高校の特徴(何に強い(特徴的な)高校なのか)
・進路実績(大学だけではなく、専門や就職も)
・部活実績(特に部活動をやりたい中学生のみ)
・学校生活や施設について
8月・9月のオープンスクールはお祭り的な要素があります。ここで初めてその高校に足を運ぶという中学生も多いはずです。
学校の様子や先輩たち・先生たちの雰囲気を感じてきましょう。特別講座などがあれば積極的に参加してみてください。直に会話をすることで、より雰囲気を味わえます。
高校選びの基本である「学校の強み・進学実績・部活実績」を中心に話を聞いてみてください。
入試説明会・入試相談会
こちらも全体の説明会がメインですが、個別に相談を受け付けてくれる場合が多いです。受験校を中心に行きましょう。その際、個別相談などで聞いておくべきポイントやおすすめの質問事項をまとめました。
聞くべきポイント
・高校の入試の特徴や傾向
・各教科の対策
・合格の最低点数やコースごとのボーダーライン
・学費について
入学金や授業料、施設費などの他に年度当初に支払う諸経費や制服代・体操服代などの全て
・私立高校であれば、学業特待生(奨学生)制度について
・出願時に気をつけるべきこと など
10月・11月の入試説明会・入試相談会は実際に受験を希望している高校に行くことが鉄則です。受験まで残り3ヶ月〜5ヶ月のこの時期に、無駄な説明会へ参加する時間はありません。
高校側も、この説明会にきてくれる中学生は本当に受験を希望している中学生だという意識でいます。そこで、中学1・2年生がこの時期に参加すると、その高校の本気が見られます。参加している中学3年生も、もしかしたら未来の先輩たちかもしれません。
どのような雰囲気なのか、先輩たちなのかを見る絶好のチャンスです。入試の点数なども知ることができるので、今後の受験までの目標が明確になります。
多くの高校が集まって行う説明会
年間を通じて、大きなホテルやホール、商業施設などで合同の相談会が行われます。個別ブースになっており複数の高校を一気に聞くことができます。いきなり高校に行くのはハードルが高いという中学1・2年生にオススメです!
聞くべきポイント(個別ブースで1対1なので細かなところまで聞けます。)
・高校で売り出しているところはどこか
・高校の雰囲気・カラー・生徒層
・具体的な進路活動・進学に向けた対策(取り組み)
・部活動について・勉強との両立について(やりたい場合)
・具体的な学費・1ヶ月にかかる授業料の総額など(私立)
・具体的な進学実績(国公立私立大学・就職)
・学業特待生(奨学生)制度と採用条件について
・合格の最低点数・コースごとのボーダーライン
・英検対策や探究活動について(大学進学時に重要となる活動について)
どの都道府県も5月頃から合同地区別入試相談会が各会場で実施されています。コロナの現在、事前申込が必須なイベントが多くなっております。
15分から30分で1ブースを回り、合計3・4校聞けるといいです。上記の項目を積極的に質問します。どれくらい詳細に教えてくれるかがポイントです。変に濁そうとしたり、具体的な数字を出せなかったりする高校はおすすめしません。
説明してくれる教員も見ておきましょう。広報関係の係になっている教員です。学校の顔となる役割の教員が、どのような人間なのかを観察することも需要な判断材料です。
まとめ(説明会はこれを聞きましょう)
多くの高校の説明会に参加すると、その雰囲気や魅力、逆に合わない部分など見えてきます。複数の説明会に参加することで、初めはイメージで考えていた私立高校から別の私立高校に変更した話は多く聞きます。
実際に見てみたら「こっちの方が魅力的で、どんどん惹かれていった」と話も良く聞きます。
再度まとめます。
・高校の特徴(何に強い(特徴的な)高校なのか)
・進路実績(大学だけではなく、専門や就職も)
・部活実績(特に部活動をやりたい中学生のみ)
・学校生活や施設について
・高校の入試の特徴や傾向
・各教科の対策
・合格の最低点数やコースごとのボーダーライン
・学費について
・私立高校であれば、学業特待生(奨学生)制度について(採用条件など)
・出願時に気をつけるべきこと
・英検対策や探究活動について(大学進学時に重要となる活動について)
・高校で売り出しているところはどこか
・部活動について・勉強との両立について(やりたい場合)
・具体的な学費・1ヶ月にかかる授業料の総額など(私立)
以上のようなポイントを積極的に高校側に投げてみてください。せっかくお子様が通う3年間の高校生活を実り多いものにするためには、入る前からの調査が欠かせません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。高校選択の一助になっていれば幸いです。今後も多くの受験情報を書いていきますのでよろしくお願いします。
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