※この記事では、高校受験で塾を選ぶ際に、最低限は知ってほしい3つのポイントが分かります。
※実際に塾を見にいく、電話などで問い合わせてみることを前提にしています。
今や、大手塾から個人塾まで、住んでいる地域やその周囲には多くの塾が溢れていますよね。
「受験戦争」なんて言葉がかつてはありましたが、今は時代にそぐわなくなったので消えています。
しかし現実を見ると「学校のすべてのステップアップに受験が関わる」のが日本です。
特に中学から高校への進学は人生の帰路の一歩目です。成績が伸びる塾は重要な存在です。
高校教員として中学生の募集活動をしていると塾を回る数がかなり多くなります。1日2〜4件の塾を訪問して営業活動をさせてもらっていました。
そのような中で見つけ出した、成績が伸びる塾の選び方のポイントをお伝えします。
進学を考えたら「塾選び」は必須と言っていいですよね。その選び方にもポイントがあります。
※おすすめ塾を載せたりはしていません。後述しますが、ランキングは実質意味のないことで、お子さんに合う塾は、実際に行って、見て、感じて、聞いて、をしないと見つからないからです。
※ランキングのカラクリなども記載しておきます。
【結論】(塾選びのポイント)
①自習室が自由に使えて、22時まで開いている塾
→相談や過去問演習時に質問ができる塾だとなお良いです。
②色々なことを相談できたり、困った時に頼れる専任の講師がいる塾
→学生アルバイトだけではなく、社会人講師が在籍している方が良いです。人数を比較する。
③専門の進路指導講師にアドバイスがもらえる塾
→勉強以上に大事な進路面談を実施しており、かつ高校の情報量が豊富だとなお良いです。
④その他のポイント
なんでこの3つが塾選びのポイントになるんですか?
それぞれの理由を詳しく説明していくので、知りたいところから読んでみてください。
自習室が自由に使えて、22時まで開いている塾
塾周りをしていると、多くの中学生が自習室で学習している姿を見かけました。
これは多くの中学生が家にいると勉強以外のことに気がとられてしまうからですね。
自習室がある・自由に使えるということは、誘惑の多い家で勉強しなくても済むということです。
なので、自習室が自由に使えて、かつ夜まで開いているということが成績向上には重要となります。
- 強制的に塾の自習室に来て勉強する曜日を作れる。
- 土日は、授業がなくても自習室に来る。
自習室があると、このように「行動を変える」ことができます。意識を高く保つのは至難の業です。
今まで家でダラダラしていた子が、塾の自習室では黙々と頑張っている、という中学生も多くいます。
さらに、受験生であれば後輩に見られることも刺激になります。周囲にかっこいい姿を見せたいお年頃なので効果抜群です。
自習室には公立・私立高校の過去問も置いてあるところがあります。好きなだけ利用して演習ができますね。
自習室があることで、一層学習に集中できる。自習室完備は塾選びのポイントです。
大手塾には今や自習室完備は当たり前だけど、個人塾にもある所があるので、チェックですね。
自主室の大きさや利用している人数なども知っておくといいです。
利用が少ないということは、何か問題があるということです。
逆に多すぎると、お子さんが使えない可能性があります。
色々なことを相談できたり、困った時に頼れる専任の講師がいる塾
専任・常勤・非常勤・アルバイトと塾の講師も身分や立場が分かれています。
もちろんアルバイトが悪くて専任講師がいいということではありません。
しかし、受験や勉強は経験値によるところが多くあります。経験の浅い学生よりも専任の講師や塾長からのアドバイスの方が内容は濃くなりますよね。
中堅・ベテラン人は教えてきた経験が豊富ゆえ、個々の生徒に適切なアドバイスができます。
学生アルバイトの数と専任・社会人講師の数を比較するといいです。
専任の講師が多くいる塾が選べたら、積極的に質問しましょう。
たくさん質問することで、成績向上にかかる時間を大幅に減らすことができます。
問題の解き方や学習方法など「効率の良い学び方」を質問していきましょう。
専門の進路指導講師にアドバイスがもらえる塾
近年、変化の激しい社会に対応しようと、高校の教育内容も変化しています。
私立高校はもちろんのこと、公立高校も教育内容に幅ができています。
保護者の方の昔のイメージのままだと、想像とは全く違った高校生活を送る羽目になります。
そうならないためにも、進路指導の専門がいる塾がおすすめです。
学力を上げるだけではなく、入学後の高校生活まで見越して進路選択のサポートをしてくれる塾を選びたいですよね。
そこで大事になるのが「情報力」です。
高校の難易度や偏差値・レベルだけではなく、入学後の教育内容まで把握している塾がおすすめです。
その判断方法は・・・
- 「進路専門の先生はいますか?」と聞いてみる。
- 「高校を呼んでの説明会とかはありますか?」と聞いてみる。(超おすすめ法です!)
- 現在気になる高校があれば、その教育中身を聞いてみる。
などがあります。
これらはどれもオススメの方法です。見に行けない場合は、電話などで問い合わせてみてください。
情報のアップデートを常にしているのかどうかが、重要な判断基準になります。
その他 塾選びのポイント
① スマートフォンのルールを一緒に設定してくれる塾
スマホは管理することが難しいですよね。親子でルールを作ってもなかなか守ってくれない現状だと思います。
そんな中、塾と一緒にルールを決められるのは安心する一つでもあります。もちろん塾だけに任せるのは良くありませんが、一緒に管理してくれる姿勢というのは嬉しいですよね。
塾の中には、スマホを預かってくれるという所もあります。塾にいる間だけですが、自習中とかはありがたいですよね。
② 口コミサイトは、ほどほどに信じるようにする。
一部の口コミサイトや塾のランキングサイトは「塾側がどれだけお金を払ったか。」の可能性があります。
意外と知られていないので、頭の片隅に入れておいた方が良いです。
また口コミサイトは、「お問い合わせ件数」「資料請求件数」などでランキングを出しています。
あるランキングサイトの引用です。ランキングの決め方について記載してくれています。
ランキングは各塾の優劣を意味するものではございません。
〇〇(サイト名)からの資料請求・電話問い合わせ数、口コミ点数、閲覧数などを元に算出。
※地域で人気の塾・学習塾をメインで紹介できるように、学習塾以外の教室やサービス(通信・家庭教師など)は学習塾ではないことを加味してランキングを算出しております。
つまり、目にする機会の多い大手塾に問い合わせが多くなり、それで上位にきているだけです。イコール「お子さんにとってのいい塾」ではないので注意ですね。
教室長や塾長と1回目の面談の時に「この人なら子供を預けられる」という親の直感の方が重要視できると思います。
ランキング上位は、「単に問い合わせ件数が多いだけ」です。
さらに「など」とあるので、実際は他にも何かランキングを決める要素があるということですね。
③ パンフレットやHPに掲載されている学費と実際にずれがない塾
これは見学に行ったり電話などで問い合わせないと分かりません。
現実に、入塾してから「あれも、これも」と諸経費を追加で徴収されることがあります。
塾側としても「少しでも安く見せたい」心理なのでしょうが、選ぶ側としては迷惑ですよね。
そのため、塾を選んでいる段階で「1年間にかかる学費の全て」を聞き出しておくことが重要です。
そもそも全ての学費を言えなければ、候補から外してもいいかもしれません。
表に出ている金額と実際にかかる金額のズレが少ないと信頼できますよね。
まとめ
ある程度高額な料金を支払う塾の選び方は慎重になりますよね。
逆にここまでやるのか?というご意見もあると思います。
しかし、お子さんの大事な人生の帰路である高校受験を成功させるには、
保護者の方も本気で向き合う必要があると思います。
本気で塾選びをすれば、お子さんにも本気度が伝わり、本気になり塾で学習に励んでくれるでしょう。
すぐには決められない塾選びですが、ポイントを抑えることでお子さんに最適な塾が見つかります。
読んでいただいた方が全員、最適な塾が選べることをお祈りしています。
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