茨城県の高校入試の傾向と志望校の選び方(失敗しない高校選び)

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高校の選び方

中学2年生を過ぎるといよいよ本格的に高校受験が始まります。

今は進路指導・進路希望決定の低年齢化が進んでいますので、中2で志望高校をある程度絞らないと遅いくらいになってきました。

今回は、茨城県の高校入試の傾向と志望校の選び方をまとめましたので、お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

悩むパパ
悩むパパ

初めての子供の高校入試だし、自分の時代とは変わっているというけど、どう違うのか分からない。。。

悩むママ
悩むママ

正直そんなに考えて高校受験をやってこなかったから、高校の選び方や高校入試の知識がないわ。。。

さとう
さとう

大丈夫ですよ。確かに10数年前と今とでは、教育の中身が大きく変わっていますが、ポイントをしっかりと押さえて情報収集すれば、多くの選択肢が見えてきます。

まずは、「現状」を知ることから始めてみましょう!

【結論】

●志望校の選び方=高校卒業後の進路実績を最重要視する。

●茨城県の高校入試=学力レベル中位層が非常に多い傾向。
 ➡中堅高校の倍率が高めになる。

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志望校の選び方(高校編)

高校のかたちと種類

悩む女の子生徒
悩む女の子生徒

そもそも高校のかたちとか種類とかって何ですか?有名な高校の名前は知っているけど、それがどんな高校かは、全く知りません・・・

さとう
さとう

大丈夫です。そんなに難しくないですし、一度知ってしまえば問題ありません。

高校のかたちは3種類種類は2種類あります。以下にまとめました。

高校のかたち・全日制・定時制・通信制
朝から夕方にかけて授業がある。主に夕方から夜にかけて授業がある。主にネット授業で、たまに通う。
高校の種類公立私立
各都道府県が管理・運営学校(または付属の大学)が独自に運営
教育課程普通科専門科総合学科
国・数・英・理・社・情報・家庭・保健体育・芸術など幅広く学ぶ。工業・商業・農業・家政などある分野を中心に学ぶ。国・数・英・理・社の共通科目に加え、選択で商業・農業・ビジネス・福祉などの科目を選べる

上記のように、一言で高校といっても実は様々な種類があります。

一般的なイメージは、全日制の普通科だと思います。しかし中学3年生の段階である程度やりたいことがあり、それにマッチする高校がある地域なら、専門科や総合学科を選ぶことも大切ですね。

また普通科と総合学科を両方置く高校もあります。もちろん普通科と商業科の組み合わせもあります。

与えられていた中学校とは違い、高校は自分の目的や夢に応じて、選択して進学することができます。

最近人気の「総合学科」とは?

実は、今の時代「総合学科」の人気が出始めています。「普通科+専門科」のイメージですね。

共通科目で普通科と同じ学習ができることに加え、自分のやりたい事・興味のあることが選択科目で選べることから、目的がはっきりしている中学生に人気です。

逆に、多くの学び・経験から自分のやりたいことを(個性や適性)を発見することもできます。

原則として必要な単位を履修すると卒業することができる「単位制」で、幅広い選択科目の中から自分の興味や関心・将来の進路に沿った科目を選択し、自分で時間割を作成することができます。1年次は必履修科目を中心に、2年次以降は選択科目を中心に学びます。

さとう
さとう

以下は【総合学科】を置く茨城県の高校です。興味がある高校や知らない高校を調べてみてください。

※学校名をクリック・タップしていただくと、その高校のHPが見られます。

  1. 茨城県立江戸崎総合高等学校 総合学科
  2. 茨城県立高萩清松高等学校 総合学科
  3. 第一学院高等学校 高萩本校 総合学科(私立通信制高校)
  4. 茨城県立大子清流高等学校 専門学科総合学科
  5. 茨城県立取手第一高等学校 総合学科
  6. 茨城県立坂東清風高等学校 専門学科総合学科
  7. 茨城県立日立工業高等学校 専門学科総合学科*定時制あり
  8. 茨城県立鉾田第二高等学校 専門学科総合学科
  9. 茨城県立八千代高等学校 総合学科

関連情報

実際に各都道府県の高校卒業後の進路がどうなっているのかをまとめたものです。

茨城県だけではなく、関東近辺もぜひ見てみてください。

都道府県別高校卒業者の進路(令和3年度学校基本調査/文部科学省)

高校を選ぶ際のポイント

「高校なんてどこも同じじゃないの?」

「自分(子供)の学力で入れるところでいい。」

このように思っている方は、けっこういます。しかし、今は高校も細分化されており、ある程度の目的意識を持って入学しないと「高校とのミスマッチ(ずれ)」が起き、つまらない高校3年間を送ることとなってしまいます。

【志望校の選び方】

・高校卒業後の進路を第一に考えて選ぶ。(大学・専門学校・就職)

・卒業後の進路実績を良く調べて高校を探す。(情報収集が第一)

・調べた高校をしっかりと比較してみる。

この3点を守ることでミスマッチは起きにくくなります。

高校に入学する前ですが、「高校卒業後の進路」を考えて高校を選ばなければなりません。

15歳にはちょっと酷ですね。

しかし今は、進路決定の低年齢化がどんどん進んでいます。入学前から卒業後のことを考えなければ、対策がどんどん遅くなり、結果的に希望の道に進めなくなってしまいます。

『大学進学したいかも』
➡この高校がいいかも。普通科でだいたい大学進学っぽいし、レベルもあってるかな。

さとう
さとう

これではまだまだ情報不足ですね。

大学進学は国公立なのか私立なのか

目標大学のおおよそのレベルは。

大学へ行くための高校の取り組みは。

もし大学進学じゃなくなったらどうする?

学校の雰囲気・進路活動の雰囲気は?

などなど、情報不足が目立ちますね。

そこまでする必要があるのか?とよく言われます。しかしお子さんや自分自身の「一生一度の高校生活」です。

後悔しないためにできることはすべてやっておくのが当然と考えます。

親御さん世代の時と「今」とでは教育内容やレベル・進路実績に違いのある高校も多くあります。おそらく高校を卒業して10年以上は立っていると思いますので、変化しているはずです。

「HPで調べる」
➡「パンフレットで調べる」
➡「実際に見に行く」
➡「見に行った先の高校生や教員から話を聞く」
➡「実際に通っている先輩・保護者の方から情報収集する」

さとう
さとう

名前やイメージ・昔の偏差値のまま高校を選ぼうとすると、失敗につながりやすくなります。最新の情報を集めて、お子さんの高校選びにつなげたいですね。

高校の卒業進路による差の実例

ここからは実際の高校の進路実績を比較して、教育の中身の違いだったり雰囲気の違いだったりを見ていきます。

偏差値やイメージだけで選択すると、入学後にミスマッチが起きてしまうと分かる例になっています。

さとう
さとう

今から提示するのは同じ偏差値レベル帯(同じレベル)の公立高校です。

進路実績を見ることで、どのような中学生が向いているのかが分かります。


※例に出した高校の「良い・悪い」を言いたいのでは決してありません。「この高校が良い」というのはありません。高校選びは各ご家庭での話し合いによるものです。

牛久高校 偏差値52~56  (卒業生237名)
国公立12 私立大学229 就職12 大学進学率約65%

➡ほとんどが大学進学です。おそらく学校の雰囲気も大学進学になっていると考えられます。私立大学進学がとても多くなっています。私立大学を考えている人はおすすめかもしれません。

土浦三高 偏差値53~56  (卒業生240) 
国公立18 私立138 就職30 専門49 大学進学率約55%

➡偏差値帯は牛久高校と差がありませんが、専門や就職もいて、卒業後の3つの進路(大学・専門・就職)に対応していると分かります。商業科があることも影響していますが、進路が未定な中学生におすすめかもしれません。

石岡一高 偏差値48~51  (卒業生310名)
国公立28 私立186(昨年度)就職45 大学進学率約45%

➡偏差値帯で言うと「一番入学しやすい」高校です。しかし国公立大合格数は一番ですね。こちらも園芸科や造園科がありますので、就職も強いですね。国公立を視野に入れている人はおすすめかもしれません。3つの進路にも対応していると分かりますね。

              偏差値は60%~80%合格ライン

              参考:各校HP・声の教育社・新教研

さとう
さとう

いかがでしょうか、中堅レベルの普通科をメインとしている県立高校ですが、その中身には違いがあると分かりましたか?

自分がどうしたいのか・お子さんにどうなってほしいのかをよく考えたうえで「高校選び」をすることが重要ですね。

茨城県の高校入試

入試の特徴

茨城県の公立高校入試結果を見ると、ある特徴があると分かります。

【茨城県高校入試の特徴】
中堅層がとても多い
=中堅の公立高校・私立の中堅レベルのコースが高倍率になる。

以下は県が出している「総得点分布図」です。

2020年度は、少しだけ上位陣が多くなりました。

しかし2021年度はまた例年通りに戻りました。(中位層が多い分布に)

さとう
さとう

この結果から、250点~300点の間の人は、戦い(受験)が厳しくなると分かります。普段の学習や志望校選びがより重要になります。

重要教科とその対策

以下は2021年度の入試結果(教科別得点分布図)です。

国語と数学に特徴があります。

〇国語は毎年高い平均点(苦手だと厳しい)
➡国語で差を付けられないように、平均点以上を取れるようにしておきたいですね。
国語は1日や1週間で成績が上がるものではないので、継続した学習が必要になります。

〇数学は平均点に届くかどうか。 
➡35点以下も人数が多くなっています。もし今の実力テストや統一テストの結果が35点以下であれば、まずは平均点や50点に近づかせることが重要です。
➡数学と得点方法は、「取る問題を決めること」です。
 過去問を見て、自分が得点できそうな分野、問題を全体から50点分選びます。その分野の問題を何度も何度も教科書やワークでやります。解き方を暗記してしまいましょう。

高校選びのために各学年でやっておきたい事

中学1年生

  • 中学校生活に慣れること
  • 勉強と部活の両方をしっかりとこなすこと
  • 中間テストと期末テストできちんと得点を取ること

中学1年生では、基礎学力の向上が重要になります。中2・中3となり志望高校を選び始めるときに、「学力不足で目指せない」とならないためです。

各教科とも小学校の学習内容と中学校の学習内容を「繋ぐ」のが中学1年生になります。ここで苦手意識を持ってしまうと「後の2年間」に大きな影響を与えてしまいます。

中学2年生

  • 中間テストと期末テストの対策をしっかりする。
  • 夏休みまでに高校の基本的なことを知る。
  • 夏休み以降に色々な高校の情報収集をする。
  • 自分のやりたいことや将来のことを1年間かけて考えてみる。

中だるみの中2と言われます。ここでそうなってしまうと、受験生として勉強し始めた時に大きなマイナスとなります。最低限の事(中間・期末テスト対策)はしっかりとしたいですね。

また自分の事や高校のことを「考え始める」のもこの学年です。決まりはしなくとも「情報収集」はしていきたいですね。

中学3年生

  • 1学期に受験候補高校の情報収集(県立・私立ともに)
  • 2学期に志望(受験)高校決定(県立・私立ともに)
  • 1学期までは1・2年生の復習を中心に勉強
  • 3年生の内容は授業で完璧にする気持ちで勉強
  • 2学期以降は、ひたすら過去問演習(県立と志望私立高校)

3年生は本格的な受験活動がメインです。

志望高校の決定から私立高校の選択、勉強では受験に向けて毎日数時間の学習など、やることがたくさんありますね。

しかし、この辛い学年を乗り越えると希望進路の実現・夢への第一歩である高校に進学できます。

おわりに

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いかがでしたでしょうか?

茨城県の高校の選び方は、

  • 高校卒業後の進路実績・進学先を最重要視する。
  • 同じレベルの高校でも、進路実績・進学先は異なることもある。
  • 全てにおいて情報収集をすることが大事。

でしたね。

情報収集もネットで調べるだけでは不十分なので、「見たり・聞いたり・行ったり」してみてください。

そして高校入試の現状は、

  • 中位層が多い=中堅高校の入試が厳しい戦いとなる。

というのが分かりました。

中学1年生から、先を見据えて行動すること(行動させること)が鍵となります

保護者の方であれば、この記事の内容を伝えたり読ませるだけでも本人の意識が変わるかもしれません。

情報はいくら持っていても損はありません。中1からこのような情報を伝えておくだけでも、のちの行動に影響するかもしれません。

やはり受験は、情報戦でもありますね。

さとう
さとう

本当に早い段階から「親子での情報収集」をオススメします。何も知らないと選びたくても選べなくなってしまいますよね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。皆様の希望進路実現をこころより祈っています。

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