高校受験の対策ー直前期の今からでも間に合う各教科の勉強方法と過ごし方ー

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高校受験

毎年1月を過ぎると、公立高校までの受験が残り数カ月となります。

その数カ月で何を勉強すればいいのか?どの教科をやればいいのか?どうやればいいのか?

そんな高校受験直前期の今からでも間に合う勉強方法を紹介しますので、受験生の方・保護者の方はぜひ参考にしてみてください。

【この記事で分かること】
1.高校受験直前期の学習方法

2.高校受験直前期に学習する教科

3.高校受験直前期の注意点(受験生と保護者)

まずは「結論」です。

本番と同じ環境を整えて、ひたすら過去問に取り組みましょう。

これをすることで、合計点数が10点~30点はあがります。細かな方法は以下に記載しておきます。

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高校受験直前期の学習方法

エビングハウスの忘却曲線とリージェのトレーニングより

このように人間は忘れる生き物です。

早くから受験対策をしている人、たとえば中学2年生や1年生からですね。その人たちも基本的には中学3年生になると、過去のことは忘れています。

では、なぜ早くからやっている人の成績が良くて、頭がいいふうに見えるのか?

それは、長い時間かけて何度も繰り返しているので、絶対的に覚えている数が多いからです。

では、そのように早期からやっていた人たちに勝てないのかというと、違います。勝てます。

知識の総量などは、流石に時間の多い人が勝ちますが、

受験だけに特化すれば、逆転は可能です。

なぜなら【過去問】という最強の攻略本があるからです。

過去問は、名前の通り過去に出題された問題です。大抵は年度ごとに5〜10年分くらいまとまっています。

全国の都道府県の過去問や私立高校ごとの個別過去問などが書店に売っています。

過去問は、生の問題に直で触れられます。実際に出されているのですから、疑う余地もありません。

なかには「過去に出たんだから、今年はもう出ないでしょ?」と感じる人もいると思います。

これは受験生あるあるの勘違いです。毎年出される問題もあります。
知らなかったら、めちゃめちゃ勿体無いですよね。だって100%得点できる問題ですから。

さらに入試問題には、都道府県(私立高校)ごとの特徴が絶対にあります。

◯数学であれば、実は数字が変わっているだけというのもあります。
◯英語であれば、問題に使われる単語というのは、数に限りがあるので同じ単語が毎年出ます。
◯他の教科も、クセや傾向があるので、やれば見えてきます。

過去問のメリットは他にもあります。

それは無駄な勉強をしなくていいということです。

過去問をやることで、「過去に出た・出る可能性がある問題なのに間違えた」問題が分かります。

復習して覚える内容もそこだけに絞られるので、他のことはやらなくていいのです。

つまり、「入試に出ない余計な問題に時間を取られずに済む」ようになります。

このように過去問をやることは、メリットしかありません。

ぜひ、直前期の高校受験対策は【過去問】一択で勉強していきましょう。

過去問の使い方

過去問に取り組む姿勢

直前期は、「いかに本番と同じ空気で過去問に取り組めるか」が重要になります。

時間が無いので、「勉強」と「解く集中力」の両方を一気に鍛えるしかありません。

なので、過去問を使って勉強するときは、静かで落ち着いた環境を準備し、できれば制服でやりましょう。

以下のような使い方をおすすめします!。

  1. 教科ごとに1年分ずつ解く。
  2. 時間は絶対にオーバーしてはならない。
  3. 丸つけや点数よりも間違えた問題の直しを徹底する。
  4. 10年分を3周はする。

1.教科ごとに1年分ずつ解いてください。
本番と同じ環境で問いいましたが、解くのは教科ごとです。

一気に5教科や3教科やってしまうと、それだけで集中力が切れます。

非効率的な学習になってしまうので、注意です。

2.時間は絶対にオーバーしてはいけません。
これは本番も同じですので、意味のないこと(時間をオーバーしてもやる)をしても無駄ですね。

3.点数も気になるところですが、すぐに間違えた問題の直しに入ります。
ここが大事なところです。

過去問を解けば「入試に出る問題なのに間違えた」問題が分かります。ここは早急に治療しないといけませんね。

方法としては「教科書丸暗記」が効果的です。色々と「なんで?」「どうして?」と考えたくなりますが、直前期で時間が無いので丸暗記しましょう。

その際、ノートにまとめるとかは時間が勿体無いので、教科書の【音読】の一択です。

声に出して読んでください。数式とかでもです。
口と目と耳と手をフル活用して暗記していきます。

4.10年分を3周はしましょう。
以下の方法を参考に過去問を手に入れましょう。

上記の方法で10年分以上手に入れたら、毎日ひたすらそれをやります

時間が短いので、厳しいかもしれませんが最後の追い上げだと思ってこなしましょう。

「同じ問題を3周は意味ないんじゃない?」

と思う人もいるかと思います。そんなことはありません。

エビングハウスの忘却曲線でお伝えしたように、直前の数ヶ月でも最初の方にやったものは忘れます

できるだけ多く周回する(繰り返す)ことが重要になります。最低で3周です。

高校受験直前期に学習する教科

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優先する教科

  1. 数学
  2. 理科
  3. 社会

やはり数学ですね。作戦が立てやすいの理由の一つです。

例えば、数学がどうしても苦手な人がいると思います。

それなのに数学を最優先でやるのは苦痛ですよね。

では、作戦を使いましょう。「不可能な分野は切り捨て作戦」です。

この作戦は全教科で利用可能です。

この作戦は、次のような手順で立てていきます。

  1. 高校の合格最低点数(おおよそ)
  2. 合格最低点数に届くための、1教科の最低点(最低が5教科300点なら、1教科60点)
  3. 自分の得意不得意に合わせて各教科の点数調整(数学が苦手だから45点に設定するとか)
  4. 数学の問題の配点
  5. 自分の設定した点数になるには、どの問題さえ解ければいいのか
  6. そこだけを過去問や教科書で勉強する。

なぜ優先1位を数学にしたのか。どれは上記の作戦がとても立てやすいからです。

さらに数学は「ここが苦手」というのも分かりやすいです。英語や国語で「苦手な分野は?」と聞かれて即答できる中学生は、なかなかいません。

2・3位に理科・社会なのは基本暗記になるからです。

出題の傾向を分析しやすいのも理科・社会です。過去問をひたすら何周もしましょう。

どの分野が出て(出なくて)、どこをやっておけば得点につながるのか、何周もすると絶対に見えてきます。

そして間違えてしまった問題は、教科書へ戻りひたすら音読です。これで徐々に暗記できます。

優先しなくてもいい教科

  1. 国語

理由は一つ。

「国語は学力が伸びて、成績に反映されるまで時間がかかる」からです。

説明文・小説文・古文・漢文それぞれありますが、基本的に言語分野は学習に時間がかかります。

強いて言うならば、古文と漢文は受験直前期でも勉強できます。

古文漢文は、本文に訳が書かれています。その訳をヒントにすると本文の内容は意外と読めるのです。


そして古文・漢文も音読です。解き終えて、丸付けの後は「全訳」を見ながらひたすら「音読」です。

直前期なので、小難しくて覚えにくい文法は切り捨ててしまっても構いません。

どちらでもない教科

  1. 英語

英語も言語なので成績が伸びるまで時間がかかります。

ただ、どうしてもこの教科を落とすと「差」が広がってしまいます。

なので、「直前期には最優先では無いけれど後回しにもできない」教科が英語です。

以下のような対策方法があります。

  • 言い換えのパターンを暗記する。(何と何が同じ意味を表すか。単語や文法)
  • 出題形式ごとの攻略法をマスターする。
  • 読めなければ、書けないし聞き取れない。
  • 音読はCDと一緒に行い、英語のリズムを掴む。
  • 英作文は「質問の意味」「結論→理由→具体例」で書く練習をする。

高校受験直前期の注意

受験生の方

  • 焦る気持ちを抑えて、体調管理第一で生活しましょう。
  • 非効率的なので24時を超えるような学習スタイルにしないでください。
  • 睡眠が記憶の定着につながると証明されています。しっかり寝ましょう。
  • 体調に直結する食事をしっかり摂りましょう。ダイエットなどはもってのほかです。
  • スマートフォンは大敵です。絶対に自分と切り離しておきましょう。
  • 不安になったら友人や親御さん、学校の先生とお話をしましょう。
  • 受験当日と同じ時間割で生活をしましょう。
    →試験開始が9:00なら9:00から勉強スタート。その3時間前の6時には毎日起きるクセをつけていく。等

保護者の方

  • 生活スタイルを受験生第一に切り替えます。起床や就寝、食事やスマホの時間などです。
  • 高校受験直前期の受験生は精神的にしんどい時です。保護者の方は余計な口出しをせずに見守ることに徹してください。
  • 食事には十分な注意を払って準備してあげてください。
  • 公立高校と私立高校の出願や受験料、入学金の支払日など受験スケジュールの管理をお願いします。お子さんには受験のみに集中させてあげてください。
  • できれば保護者の方もスマホや動画などをせず、受験生に合わせると家族の一体感が出ます。

まとめ

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高校受験は一発勝負となります。

結果が出る・出ないの差は、高校受験の直前期にあります。

直前の3ヶ月〜1ヶ月をどのように過ごすかで、本当に結果が変わります。

受験だけは効率重視の学習に切り替えて、志望校への合格を勝ち取ってください。

希望進路の実現を心より祈っています!

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