【大学受験に必須!】現代文のおすすめ参考書・問題集ー難易度・目的別11選ー

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受験国語の対策
悩む女の子生徒
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現代文ってどうやって勉強したらいいか分からないし、参考書や問題集もたくさんあって何を選べばいいか分からないです。

ネットを見ても「選び方や勉強法」が書かれているけど、結局何がいいのか分かりません。


さとう
さとう

確かに問題集などは各会社からたくさん出ていますね。自分のレベルに合った優れた問題集や参考書を使わないと、無駄になってしまう可能性もあります。選び方なども紹介されていますが、おすすめの結論を知りたいですよね。


現代文の「参考書・問題集」探しに悩んでいる受験生や高校生に向けて、これまで12年間国語を教え続けた筆者が、「分かりやすい・使いやすい・学力が上がる」と感じた、おすすめの参考書・問題集をレベルごとに11種選びました。

これをやっておけば間違いないというテキストを「難易度・目的」と合わせて紹介します。選び方などを紹介している記事も数多くありますが、「結局何を使えばいいの?」となってしまうので、今回は「ここを目標にするなら、このテキスト」と分かるようにまとめました。

これから受験勉強を本格化させる高校1年生や2年生、お子様への問題集選びに悩んでいる保護者の方は、ぜひ参考にしていただき、これからの受験活動に役立ててもらえればありがたいです。

※気になるテキスト名をタップ(クリック)すると飛べます。

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現代文 ポラリスPOLARIS1(基礎レベル)・2(標準レベル) (KADOKAWA)

各レベルは以下のようになっています。現代文の基礎がある人に向けて、レベル別に対策できる問題集となっています。

ポラリス1(基礎レベル)日東駒専・成成獨國武・地方国公立を目指すレベル
ポラリス2(標準レベル)早慶上理・GMARCH・関関同立・難関国公立を目指すレベル

おすすめ度

評価 :4/5。

ポラリス1
私大の過去問を中心に問題が構成されています。ほぼマーク問題や抜き出し問題が中心です。特に優れているのは「本文の解説」です。解答・解説のページに本文がそのままあり、赤線が引かれていたり繋いであったり、解説が書かれていたりします。要約文もあるので、自分で要約したものと比べることもできます。

ポラリス2
難関私大や国公立大の問題が中心となっています。選択問題・記述問題がバランスよく問われています。ただしレベルは高いので、取り組むのは、必要な人のみでいいと感じます。
ポラリス1よりも「正解へのプロセス」が細かくなっています。(平均するとステップ1〜3を経て正解に辿り着くように解説)また、本文の解説も論理的な関係を中心に細かく記載してくれています。


大学入試現代文 一問一答(ごま書房)

珍しい現代文の一問一答問題集です。現代文の学習の初めの一歩に最適です。

目標日東駒専を中心としたレベルの大学
※GMARCH・関関同立にはこのテキストだけでは届きません

おすすめ度

評価 :5/5。

問題は全て入試問題の一部を切り取ったものになっています。
②見開きページの文章と問題(傍線部説明・空欄補充・前後関係)。その文章中にある情報だけで解ける設問を一題掲載してあります。
③現代文の二要素である、「読む・解く」のなかでも「解く」に特化した学習スタイルができます。



見開きのページに「本文と問題」があります。次のページにはすぐに解答解説が載っています。非常に取り組みやすい構成です。レベル別の問題ではなく、種類別の問題となっています。以下の3つに特化した学習ができます。
「1章 空欄補充問題」「2章 傍線部の説明」「3章 傍線部の理由」

現代文の勉強のスタートをしたい人や3種類(空欄・傍線説明・傍線理由)の問題が苦手な人にはおすすめです。また日東駒専のような中堅私立大学を目指す人にもおすすめです。ただし、上位私立大や国公立を目指す人は、このテキストだけでは足りないので、「これで基礎固め➡︎さらに目的にあったテキストで演習」をする必要があります。

センター現代文 一問一答問題集(スタディカンパニー)

こちらもあまり種類のない現代文の一問一答テキストです。センター現代文とありますが、共通テストでも十分に対応できます。ある程度現代文の勉強が進んでいる人におすすめです。(このテキストは基礎レベルではないです。)

目標大学入学共通テストで最低80%、得点率90%以上を目指す。
※共通テスト(センター)特化なので、私立大の練習にはならないかもしれません。

おすすめ度

評価 :3.5/5。

①1回あたり5分程度×24日間分の短時間で集中して確認できる。
②実際の受験生の正解率50%未満の問題をセレクトし、得点率90%以上を目指す人におすすめ。
③受験生がどの選択肢に引っかかったかが分かる、選択番号ごとの%が掲載


評論文系12問+小説系12問が掲載されておりバランスがいいです。次ページには解答解説が書かれています。「読む(本文)→解く(設問分析・本文根拠)→選ぶ(選択肢分析)」という3ステップで全ての問題が解説されています。全て同じ道筋で正解を導いているので、何度も繰り返せてしっかりと身に付きやすくなっています。

池上の短文から始める 現代文読解(Gakken)

読み方・解き方を始めから丁寧に解説してくれます。これから受験のための基礎力を身につけてたい人や伸び悩んでいる人の確認におすすめです。

私立大学日東駒専レベルの中堅私立大学向け
国公立大学共通テストで6〜7割を目指すレベル

おすすめ度

評価 :4.5/5。

本文を構造的に読むことができるように、さまざまなルールの解説をしてくれています。(必須の知識)

第1章 論と例のルール
第2章 対比のルール
第3章 論と例②のルール
第4章 並立・添加のルール
第5章 類似のルール
第6章 指示後のルール
第7章 限定条件のルール
第8章 因果関係のルール

本文を用いて「文章のつながりや設問の解説」もしてくれています。
読解のルール解説→短文の問題→設問1つ(or2つ)→解き方解説
の流れです。詳しい解説なので、苦手な人も分かりやすくなっています。一つの章で「HOP/STEP/JUMP」の3ステップあります。

レベルは日東駒専などの中堅私立大学や共通テストで6〜7割を目指す人向けです。

大学入学共通テスト実践対策問題集 現代文(旺文社)

共通テストの先取り学習ができます。特徴や概要を知り、傾向を把握した上で対策するための問題集となっております。設問の解説が丁寧です。

レベル共通テストで8割を目指すレベル
※本番レベルです。基礎ではないので注意。

おすすめ度

評価 :3.5/5。

論理的文章と文学的文章のそれぞれの特徴と解法が解説されています。試行調査から予想問題まで取り扱っていて、本文の解説は少ないのですが、問の解説がかなり細かいです。設問の狙いから、解放のポイントまで丁寧に説明してくれています。

特に選択肢の解説が丁寧で長くなっています。読み飛ばしをして間違えないように一つひとつ分かりやすく根拠を述べてくれています。

共通テストに記述式は無くなってしまいましたが、記述問題の採点基準も表を使いながら解説。今後、記述問題が出てきたら使えます。国公立2次試験の練習にもなると思います。

大学入学共通テスト記述式&マーク式対策問題集ー論理国語・実用国語・文学国語ー駿台文庫

こちらも大学入学共通テスト対策に役立つ、駿台予備校から出版されているテキストです。「記述編」と「マーク編」の2つがあります。本文解説が丁寧です。

レベル共通テストで8割以上目指すレベル
※演習をこなしたい人向け。基礎ができている人向け。

おすすめ度

評価 :4/5。

記述編
共通テストでは無くなってしまいましたが、記述の対策ができます。今後、どのように変化するかわからないのでやっておいて損はありません。大学入試センター公表の「記述式参考問題例」と「オリジナル問題3題」が収録されています。


マーク編
論理的な文章と文学的な文章、ともに3題(試行調査とオリジナル2問)あります。段落や場面ごとに本文の解説が細かくされており、読解を助けてくれます。資料の読み取り問題も解説があるので、とても分かりやすくなっています。
設問の解説も「ねらい・分析」と「答えまでの筋道」を丁寧にまとめてくれています。読むのが大変なくらい細かく書いてあります。間違った問題は根拠をしっかりと理解して、納得するまで取り組むのが良いので、その手助けをしてくれます。


出口のシステム現代文 バイブル編・センター対策編・私大対策編・実践演習編(水王舎)

言わずと知れた現代文のカリスマ、出口汪先生のシステム現代文シリーズです。その中でもこの4冊は「バイブル編」から取り組んでいくことで確実に現代文力が上がっていきます。今の自分に合わせたレベルを選んで進めることも可能です。

バイブル編現代文の基礎を学びたい人向け。初めの1冊としておすすめ。
センター対策編偏差値50〜55レベル。共通テスト〜中堅私大まで。
私大対策編偏差値55〜。中堅私大から難関私大向け。国公立の基礎レベル。
実践演習編難関私大から国公立2次試験レベル。

おすすめ度

評価 :5/5。

掲載されている問題も、現代文の考え方を身につけられるものを厳選してくれています。解説がとにかく分かりやすく、「論理」を大切にしている出口先生が正解への道のりをひとつひとつ丁寧に説明しています。「出口式」とも呼ばれる解き方を身につけることができます。どんな問題でも応用可能な考え方です。

問題冊子と解説が切り離せて使いやすさもあります。解説は本当に授業を受けているような流れで書かれているので、読み物としてすらすら読めて、眠くもならずに集中して取り組めます。

本文の構造を説明してくれているだけでなく、読解の理解を助けてくれる知識(時代背景など)もたくさんあります。どのような文章が来ても深い知識で対応可能となります。
※教員にもお勧めできる教材です。これを元に授業を作れば、受験指導ができるようになります。

長年受験生から支持されている現代文学習の決定版です。

現代文のトレーニング 必修編・私大編(Z-KAI)

必修編は本当におすすめです。文章のしくみを見抜きながら内容を把握する力を身につけられます。精読力養っていくテキストになっています。問題編と解答編の2分冊です。

必修編現代文の基礎レベル。偏差値50台から60台後半にしたい人必須。
私大編早慶上理・GMARCH・成成獨國武レベル

おすすめ度(必修編)

評価 :5/5。

必修編で扱われる問題は早稲田大や青山学院大など難関私立大学が中心です。「設問別対策編」と「テーマ別攻略編」の二つに分かれています。

問題編その1 設問別対策編

設問のパターンごとに解き方を学ぶことができます。部分問題(抜き出し・空欄補充・接続詞・指示語・脱文挿入など)や全体把握問題(内容・主旨など)ごとに分かれており、解き方のパターンを抑えるとともに、どのように本文を構造的に読んでいけばいいのかが分かります。
各種の設問に対処する注意点・心得を学んでいけます。

問題編その2 テーマ別攻略編

テーマごとの精読法・設問への対処を学べます。その分野に関する知識も得ることができるので、一通り取り組んでおくと、どんな内容の本文が出てきても対応できます。

言語/文学芸術/宗教
文化/社会文明/科学
哲学/思想小説
扱われるテーマ一覧

とにかく本文の解説が丁寧です。段落で分けてあり、図式化されています。そこに関わる設問の解説も同時に展開されているので、順番に読んでいくだけで本文の理解と設問の根拠の確認が一気にできます。「コラム」でテーマに関わるプラスαの知識も学ぶことができます。
15の必須ポイントで解き方も学べて、解法の知識も得られます。

解答編

とにかく本文のしくみ・構造の説明が丁寧で分かりやすくなっています。設問ごとのポイントも細かくまとめられているので、確実に理解力が高まります。

おすすめ度(私大編)

評価 :3.5/5。

必修編ほど細かな解説はありませんが、精選された良質な問題が扱われています。テキストの構造は基礎(易)➡︎応用(難)の順番で配置されているので、一歩一歩確実にレベルアップできます。

私大特有の選択問題に対する力を高めることが目的です。「どうして正解か」「なぜ正解にならないのか」に注力した解説になっています。論理的文章を読むための「用語集」もあります。基礎レベルからスタートできると言いましたが、実際はある程度文章が構造的に読める人向けです。

早稲田大と明治大の2つの問題に加えて、入試でよく扱われる作品のオリジナル問題(レベル順)で構成されています。

船口のゼロから読み解く最強の現代文(学研プラス)

予備校・塾の講師ですら参考にするほどの優れたテキストです。基礎から現代文を学びたい人には、かなりおすすめできる教材です。個人的には初めの一歩のテキストとして一番いいと思います。

レベルこらから現代文の勉強を始める人。中堅私大レベル
※基礎だった人は、受験レベルにまで学力があがります。

おすすめ度

評価 :5/5。

◯優しい語り口で読みやすい・分かりやすい・頭に入りやすい解説となっています。
◯易しいけど、現代文読解に必要なことは一つも抜かしていません。苦手改善・まぐれ当たりがなくなります。

本文解説は、図解(矢印)入りで、論理的な読み方をサポートしてくれます。最終的には自分でできるようになります。未知の文章を読み解いていく力がつき、正しい方法で文が読めるようになります。

STEP1
正しい読解法の習得
文章のつくり・構造(抽象・具体や対比、並立・添加など)
上記を図式化しながら、丁寧にわかりやすく教えてくれています。構造を知るならこのテキスト!


STEP2
読解法の徹底
別冊の短文と問題で確認しながら学んだ読解法を実践していきます。図入りでわかりやすく解説してくれています。


船口の最強の現代文 記述トレーニング(学研プラス)

記述の基礎から入試レベルまで対応しています。7日間で完成。1日1日少しずつレベルアップしていくことができます。短期完成なので、何周もすることをお勧めします。

目標中堅私大・中堅国公立2次レベル
※基礎レベルは習得済みの人

読解を助けてくれる図解入りで、問題文の内容をわかりやすく整理しています。設問ごとのパターンや記述のテンプレートもあり、確実に得点UPへ繋げてくれます。

解答がていねいで、かなり細かくわかりやすく説明してあります。特に記述を苦手とする受験生は多いので、「なぜその解答が生まれるのか」まで丁寧に書かれています。

現代文力=記述力と言われるほど記述の力は大切です。マークだけの人もこのテキストで記述の基礎力を身につけると、総合的に現代文の力があがります。最終的には近道です。

駿台受験シリーズ 現代文読解基礎ドリル・標準ドリル(駿台文庫)

現代文の勉強を始めるのであれば、「絶対にこれからやった方がいいテキスト」の1つです。できれば高校1年生秋〜2年生の夏くらいまでには「基礎ドリル」をスタートさせて、3年までに「標準ドリル」を終わらせたいですね。個人的に一番好きなテキストのひとつです。

レベル現代文のはじめの一歩(偏差値60以下は必須)
※全ての考え方(本文構造や解き方)を学ぶことができます。

おすすめ度

評価 :5/5。

◆現代文読解の基礎をドリル形式で反復学習できます。
「論と例」「対比」「リニア」「心情」「象徴性」など、現代文読解の基礎となる考え方(本文の構造と設問の解き方テクニック)について解説し、それぞれの章に短文と設問(2〜3問)が大問で4~5題、計50題以上の演習問題があります。

◆取り組みやすい演習問題!
1~2ページ程度の短い課題文にその章で学ぶ読解法にそった設問があります。ポイントを絞って演習を重ねることにより、確実に読解力が身につく構成になっています。
現代文の学習をどこから始めてよいかわからないという受験生・高校生にかなりオススメです!

まとめ(特におすすめのテキスト)

以下は、現代文の最初のテキストとして特におすすめします。それぞれが現代文の基本的な考え方や本文の構造、そして解法まで丁寧に解説してくれています。

そして以下のテキストたちは何周もしてください。できれば3周以上をおすすめします。そうしてやっと自分でもその考え方や解き方を使いこなすことができると思います。

皆さんが、現代文の力を向上させて、目標の大学に進学できることを心より願っています。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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