大学受験の面接で合格するための準備や方法・質問への正しい答え方【質問集】

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大学受験

近年、総合型選抜や学校推薦型選抜だけでなく、一般選抜にも「面接」が導入されてきました。これは一発の試験(知識・技能)だけで合否を見るのではなく、多角的に受験生の思考力・判断力・表現力を評価しようという国の流れのためです。

さとう
さとう

色々なことが聞けて、受験生本人を深く理解できる「面接」は、多面的な評価をするためにふさわしい試験内容なんですね。

配点も高くなっている面接で失敗することは避けたいですよね。面接は事前の準備がとても大事だと言われています。しかし、大学入試の面接の準備といきなり言われても、

〇面接の準備で大切なことが分からない。

〇面接で何を聞かれるかが分からない。

〇質問にどうやって答えればいいか分からない。

〇髪型や服装など質問以外にも分からないことがある。

などなど。
分からないことだらけになってしまいますよね。「高校の推薦入試で面接を体験しているから大丈夫」は通用しないんです。質問の「質」が全く異なります。

面接で悩んでいる受験生に向けて、面接の基礎をまとめましたので、以下の好きなところをクリックして受験の参考にしてください!

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面接について(意識と準備)

面接とは?(意識すること)

言葉のキャッチボールです。試験ですが面接官との会話力(コミュニケーション力)を評価されます。企業に行っている「社会人に必要な能力ランキング」でも、ここ数年ずっと「コミュニケーション能力」が1位になっています。

聞かれた質問に答えるだけではなく、会話になるように(厳密にはなりませんが)受け答えをする意識が大切になります。

受験生(あなた)を知りたいから質問する➔質問の意図をズラさずに受け取り、端的に分かりやすくまとめて返事をする➔それについてまた質問される➔端的にまとめて分かりやすく返す➔・・・

このように「相手の意図をくみ取って質問を受け、相手のことを考えて分かりやすくお話ができるか。」が高評価につながります。上手な会話と同じですね。これが「会話だ」と言われるゆえんです。

面接の準備で大切なこと(何を準備するのか)

「1つの質問についてどんなに突っ込まれても、深掘り出来るようにしておくこと。」が大切です。そして「どんな質問が来ても答えられる準備」が必要です。当然準備以外からの質問も来るでしょう。その時は準備していたものから当てはまりそうな答えを繋いで返します。

そのために「1冊の面接ノート」を作ります。面接ノートでは以下のことをまとめていきましょう。

志望理由書の志望理由を端的にまとめなおす。
自己PRもまとめなおす。
「面接で聞かれる質問集」を参考にして、あらゆる質問の答えを作る。
新聞や本などを通して、将来の仕事に関する知識や社会情報をまとめて、貯めておく。


さとう
さとう

この準備にはかなりの時間がかかります。理想は半年くらいかけて情報を蓄積したいですね。特に時事問題や話題のニュースは、直近のものばかりの受験生が多いです。そんな中で、半年ほど前のニュースを追い続けて、自分の意見をまとめられている受験生の評価は高くなります。


基本的な質問と答え方(必須編)

指導する人によって意見が分かれるところですが、中堅塾長さとうは、経験上「話せることは話しておいたほうが良い」という意識で面接に臨ませています。

1つの質問に多くの時間は避けませんが、なるべく言えることの全てを端的にまとめて、答えるようにします。1つの質問の答えに2分はかけられませんが、話したいことのアピール(30秒~60秒)はある程度必要です。(ただし志望理由・自己PRはもっと長く、60秒から90秒でOKです。)

間違いなく聞かれるであろう質問とその答え方

〇志望理由 

1 伝えたいことは全て言っておく。(将来の目標、理由、学びたいこと理由、なぜ○○大か、OCなど)
2 仕事に関すること、社会と関わることは必ず調べておく。(突っ込まれた時の対策)
3 一貫性を持たせて伝えるようにする。

このように志望の理由を漏れなく伝える事で、「何学びたいの?」とか「なんでウチなの?」など当たり前の質問が無くなり、さらに先の深い事を聞いてくれる可能性が広がり、自分の伝えたいことがはっきりと言えます。

【志望理由(面接時)のテンプレート】

 私は、◯◯◯◯◯のできる、(の能力を持った)◯◯◯◯◯を目指しています。そして将来は○○な課題を解決できるように(社会貢献ができるように)していきたいです。

 そのためには、◯◯◯や◯◯◯、そして◯◯◯を学んで(研究して、身に付けて)いかなければならないと考えています。

 貴学には、◯◯◯や◯◯◯があり、(◯◯◯教授もおり、◯◯◯授業があり、◯◯◯の施設・取り組みもあるので、)私の研究したい(学びたい・身につけたい)ことができる環境だと感じました。

 特に私は◯◯◯(の授業、教授のもと、取り組み)で、◯◯◯や◯◯◯を研究し、◯◯◯を身につけていきたいです。他にも〜〜〜〜。(やりたいことなど)

 さらにオープンキャンパスに参加した際には、◯◯◯や◯◯◯(に魅力があった、体験をし◯◯を理解した、~と感じた)でした。

(※ただ大学を褒めるだけではなく、大学の売りにしているところをしっかりと見て、それを活用して、どんな人間になり社会貢献したいのかを言います。)

 このような理由から、私は貴学を強く志望しています。

〇自己PR(長所)

1 自分の長所を述べる。
2 その長所を得るに至った経緯(長所の根拠)をエピソードで述べる。
3 その能力を大学と社会でどう生かすか述べる。

「自分はこんな人間です。」と言うだけではなく、必ずその能力の根拠を述べます。相手に分かりやすく納得させるのが根拠です。エピソードトークにするとイメージしやすく伝わりやすいです。

【自己PR(面接時)のテンプレート】

私には○○○や○○○の特徴(性格・長所・能力)があります。日頃から○○や○○をすることを意識しています。※(特徴は2つくらいが望ましい)

このような能力が身についたのは~~~~。(身についたエピソード・根拠をそれぞれ述べる)

これらの能力を、貴学の○○や○○で活かし~~~~。
さらに○○の仕事に就いてからは、~~~~に活かしていきたいです。

〇その職に就きたい理由

中堅塾長式の志望理由では「職に就きたい理由」をあえて述べていません。(長くなりすぎるため)ですので、この質問がくると想定できます。わざと質問待ちにして、答えの準備をしっかりとします。

1 その仕事に興味を持ったきっかけを述べる。
2 仕事にしたくなるまでの過程を述べる。
3 その仕事で成し遂げたい事・やりたい事を述べる。

 この流れで理由を答えます。たいていの受験生は、「きっかけだけ言って終わる」パターンが多いです。しかし、その職を人生における仕事とするには、何らかの過程があると質問者は考えています。「興味を持ったから」で、いきなり仕事にしたいとは思いませんよね。

「きっかけ」は些細なものでも、単純なものでも構いません。ある程度正直に、高校生としてふさわしければOKです。(×ゲームをして ×親から言われて )

過程を述べる

ここがポイントになります。
「きっかけ」でその仕事を知った(興味持った)うえで、何があって就きたい(働きたい)にまでいたったのか。
そのストーリーがないと相手は納得しません。自分の行動や考え方を振り返ってみましょう。

【例】(詳細は省き、大まかな流れのみ)
大学出張授業を高校で受けた。➡経済に興味を持った。➡経済学の本を読んだり、動画を見てみた。➡ヒト・モノ・カネのシステムや金融論が面白く、人々の生活を守る金融業界に就きたい。

最後に、「その仕事でどんな社会貢献をしたいのか」を述べます。好きなことをしている・やりたいことをやっている場合でも社会貢献につながっていれば問題ありません。逆に社会(人々)の役に立てていなければNGです。


一般的に聞かれる質問と答え方(標準編)

得意科目と不得意科目は

不得意科目の答え方に注意です。○〇が苦手です。と答えるだけではなく、「なぜか」「どんな工夫をしたのか」「その結果どうなったのか」まできちんと言います。努力をしたことを伝えましょう。(逆に何もやってない人は答えられません。)

最近気になるニュース・関心のあるニュースは(社会問題は?)

よくある答え方が「試験直前の1か月くらい前のニュースを言う」です。面接練習を始めて、そこから調べるので1か月くらい前のニュースになります。
これでは、準備していないとバレバレですね。できればある問題を「1年前からさかのぼり、現在までにどのような変化があったのか、解決したのか」などを追っていって答えを作ると良いです。

高校生活での思い出は?

よくある答えが「文化祭」「修学旅行」「体育祭」ですね。もちろんそれでも構いませんが、他の受験生より目立てるように「エピソードを際立たせる」必要があります。
際立つものが無ければ、他の思い出にした方がいいです。「日々の生活」「授業」「学習」「部活」、何でも思い出になります。もちろん大事なのは「何を思い」「何を得られたのか」です。

大学に入ってからやりたいことは?

志望理由で研究したい事や学んでみたいことなどを述べた場合、その延長の質問です。具体的に「どんなゼミで」、「どの教授と」、「どんな研究施設で」などを答えていきます具体的にが大事です。
勉強以外の質問であれば、部活やサークル、「仲間を集めてこんな活動をしてみたい」など、大学生活を有意義にできるような取り組みを答えます。
例)教育実習前に、仲間と「小学生への放課後学習ボランティア」を企画して、地域の小学校を訪れたい。



質問集(必須~応用編)

以下はこれまで多くの面接指導をしてきた中で、総合型選抜・学校推薦型選抜の受験本番に聞かれてきた質問集です。ぜひ回答を準備しておいて面接の対策に役立ててみてください。

【個人面接質問集】

○高校生活でできたこと・できなかったこと
○将来の夢・どんな職業に就きたいか。
○大学の志望動機 ○本学の校風や建学の精神はどう思うか。
○学科の志望動機
○本学でどんなことを学びたいか。
 ○本学に何を期待するか  ○本学の特徴は
○自宅からの通学方法
○入学後やりたいこと
○勉強以外でやりたいこと
○時事問題・気になるニュース・
○長所・短所
  ○欠席日数  ○高校について・一番の印象的な出来事は
○部活動について  ○その中での役割とは  ○好きなスポーツ
○得意科目・不得意科目  ○あなたの勉強時間はどれくらいか、いつその時間をとるのか
○ボランティアの経験
○自己紹介・自己PR・自己アピール
  ○高校の校風
○合格後の過ごし方  ○尊敬する人物は  ○趣味について    ○景気の状況について
○最近読んだ本  ○新聞はどこから読むか  ○政治に興味はあるか
○小論文の出来不出来・学科試験の出来不出来
○高校の成績について   ○資格・特技について
○今まで感動したこと・熱中したこと  ○課外活動について
○併願校について  ○本学の印象について  ○本学のことをどのようにしったか。
○オープンキャンパスの感想  ○休日の過ごし方  ○他人との折り合いについて
○印象深い授業は  ○学校生活で得たもの  ○勉強の生かし方は
○働くということとは

さとう
さとう

やはり、いきなり答えるのは難しい質問もありますね。事前の準備をしっかりとしておくことで、本番でも応用ができます。

【個人・集団面接・集団討論・口頭試問】

以下は希望する学部学科によって異なります。該当していれば考えておきましょう。


○(コロナ)ウイルスについて  ○withコロナ時代を生き抜くために  ○経済活動と命について(コロナで多くの飲食店を始め企業が倒産している。企業・経済と人の命のどちらを優先するか)
○裁判員制度について  ○18歳成人年齢の引き下げについて  ○復興基本法について
○超円安(円高)について  ○格差社会について  ○消費税引き上げについて
○学力低下について  ○ゆとり教育見直しについて  ○小学生の英語教育について
○少子高齢化社会について  ○人口減少社会について  ○大学入試改革について
○ICT教育について  ○英語の小学校科目化について  ○オンライン授業について
○グローバリゼーションについて  ○外国人労働者受け入れについて  ○英語教育について
○インターネット社会について  ○地球温暖化について  ○生物多様性について
○異文化間コミュニケーションについて  ○共生について

○小中学校の携帯電話持ち込み禁止について  ○いじめについて  
○ニュートンの運動方程式  ○地震・津波発生のメカニズムについて  ○ドップラー効果
○放射能汚染問題について
○日本の食料自給率  ○バイオエタノール  ○世界の食料危機について
○理想の医師像について  ○医師不足について  ○遺伝子治療について  ○医療ミスについて
○臓器移植について  ○ips細胞について  ○動物実験について  ○地域医療について
○看護師の働き方について  ○看護師不足について
○リーダーシップについて  ○フォロワーシップについて  ○現在の社会情勢について
○環境問題で関心のあるもの  
○携帯・スマホの良い点悪い点  ○フリーター、ニートについて
○コミュニケーションについて  ○少子高齢化について  ○最近感動したことについて
○国際化について  ○インターネット社会について
○正義について  ○死刑制度の是非について  ○裁判員制度について  
○日本経済のグローバル化  ○文化と文明  ○テロリズムについて  ○世界の金融危機について
○情報社会と消費生活に  ○教員養成6年制について  ○理数離れについて 
○サイエンスに興味を持ったきっかけ  ○ロボット工学について  ○農業の将来
○食料自給率について  ○食の安心・安全について  ○医療ミス  ○医療倫理  ○尊厳死と安楽死 ○臓器移植について  ○地域医療について
〇古典作品について 〇文学作品の役割・意義 〇好きな作家 〇好きな作品 〇研究したい分野と理由

さとう
さとう

小論文のお題でも出されそうな内容ですね。
しっかりとした「知識」が無いと、答えるのは難しそうです。事前の調べておく・自分の意見を持っておくことが重要となります。

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