「浪人をするかどうか」というのは、人生においてかなり大きな選択になります。この記事では浪人すべきかどうか迷っている人に向けて、メリットやデメリットなどをまとめ、疑問質問に答えていきます。
【結論】
浪人できる環境であれば、浪人を選ぶのもあり。
浪人に「迷い」や「不安」は必ずつきものです。それらを払いのけ、自分で選択して浪人生となり希望の大学へ進学できるように、この記事を活用していただければと思います。
※筆者(さとう)も浪人経験者です。
浪人のメリット
なによりも「学ぶことへの意識が変わる」ことです。浪人中は、ほとんどの時間を勉強に費やします。どのようにしたら自分が成長できるのか?を意識するので、教科以外にも様々なことを考え・実践できます。それらを通して「学ぶこととは?」ということに向き合えるのが最大のメリットです。
〇学ぶことへの意識が変わる
〇学習への忍耐力UP
〇ストレス耐性のUP
〇気分転換の方法を学べる
〇メリハリ能力・切り替え能力のUP
〇自分自身と向き合える(自分を知ることができる)
〇計画力のUP
〇物事の逆算能力UP
〇学力の向上
〇精神的な成長
〇反復力の向上
〇家族へ感謝できる(なんだかんだ支えてくれるのは家族)
浪人のデメリット
周囲とのコミュニケーションの機会が激減するので、「多くの人と触れられない」というのが最大のデメリットです。「同学年で1つ上になる」「年下が同級生になる」なんていうのは、大学だとあまり気になりません。浪人生は自分の他にもたくさんいます。カミングアウトしても「へ~、今まで通りため口でいい?」とか聞かれるくらいです。
〇人と会話できない
〇誘惑に負けると浪人(受験)自体が失敗する
〇周囲(現役組)は大学生活を楽しんでいるので嫉妬する
〇プレッシャーに押しつぶされそうになる
〇悩みが常に絶えない
〇不安や孤独感に襲われる
浪人生Q&A
Q1 浪人するか妥協して大学へ行くか?
A 結果に悔いが残って浪人するか悩んでいる時点で、妥協した大学へ行っても浪人したくなる可能性があります。
「浪人すべきかどうか」というように第一志望に未練があり「浪人」が選択肢にある人は、妥協して他大学へ行っても「モヤモヤ」した状態で、完全燃焼しきれないまま人生を送ることになりそうです。
状況や事情は違えど、浪人する人は皆、このモヤモヤ感だったりプライドだったりを持っているがゆえに浪人していると思います。最終的にどうなろうとも「やり切った」と言えるように終わりたいのです。
いま、あなたは「やり切った」と言えますか?もし言えないのなら浪人も視野に入れていいかもしれません。浪人は「しなければならないもの」ではありません。が、浪人によって得られるものもあります。
不屈の心、試行錯誤する力、挫折を知った人間ならではの謙虚さ、視野の広さ・・・・勉強だけではない「生きる力」は確実に向上します。さらに第一志望大学と再度向き合えます。
「本当に行きたいのか」「もっと自分に合った大学はないのか」
大学とのミスマッチも無くなり、本当に惚れ込んだ大学であれば、浪人をはじめどんなにつらい事でも耐えられると思います。
Q2 浪人して成績は上がるのか?
A 自分に合った勉強法が見つかり、モチベーションを保てれば成績は上がります。
成績の向上ほど難しいものはありませんね。「絶対」というものが無いからです。これをすれば「絶対に成績が上がる」というものは世の中にありません。だからこそ自分に合った方法を常に探していきます。
何ができていないのか、何ができているのか、目標との差はどれくらいか、時間はどれくらいかければいいか、・・・
常に自分の能力と向き合い、今やるべき最善の方法を考えながら勉強していきます。それらを繰り返しながら少しずつ成績を上げていきます。「受験の基本は暗記」です。何度も何度も同じことを繰り返せる人が成績を伸ばせます。
Q3 浪人生活で辛くなったらどうするの?
A 運動や休息、好きなことなど、気持ちの立て直し方を見つけて実行します。
やはり、ある程度の運動は気分転換になるので、勉強に支障が出ない程度に運動をすることが良いです。また、精神的にどうしようもないくらい辛くなったときは、精神科へ行くこともおすすめします。(恥ずかしい事でも何でもなく、診察・処方されることでプラスの効果を得られます)
月単位・週単位などで適度な休息日を設けましょう。ずっと勉強だけでは走り切れないので、定期的な休息日を作り、遊ぶことも重要です。ただしだらだら遊んでは意味がないので、やはり日にちや時間を計画的にする必要があります。
Q4 親を説得するにはどうすればいいの?
A 正面から正直に自分の思いをしっかりと伝えることが大事です。
家庭の事情がある問題なので一概には言えませんが、「いかにその大学に行きたいのか・やりたいことができるのか」など、自分の思いを率直にぶつけることですね。
まずは行きたい大学があり、その大学への熱量が無いと伝わりません。そのうえで、どんな計画でどういう生活を1年間過ごそうとしているのか、などを具体的に話します。
自分が合格を目指して真剣に取り組み、真っすぐな思いを親御さんに伝えれば、おそらく保護者の方も浪人を認めてくれると思います。
また「自宅浪人」なのか「予備校生」なのか、お金はかかるけど「仮面浪人」なのかもしっかりと伝える必要があります。
Q5 予備校浪人・仮面浪人・自宅浪人の違いとおすすめは?
A 予備校生は手堅さがあり、仮面浪人は大学生だという安心感があり、宅浪は自由さがあります。
予備校に通うと専用のテキストや有名講師による授業が受けられるので、成績を向上させていくための手堅さがあります。自分で悩んで考えるよりも「チューターさん」などと相談できるので安心ですね。
仮面浪人は学業との両立が大変ですが、学部の授業を受験勉強にそのまま生かすことも可能です。また志望校に落ちてもそのまま今の大学に通えるので安心があります。友人に遊びに誘われた時に断れるかの意思も必要です。
自宅浪人は自由である反面、モチベーションの維持とペースメイクの難しさを考えないといけません。最終的には予備校に通っていても「自分の勉強スタイル」を確立する必要はあるので、お金をかけたくない人は自宅浪人でもいいかもしれません。
どのスタイルがおススメかは人によります。ただし仮面浪人は金がかかり、宅浪はほとんどかかりません。逆にバイトなどをする時間もあると思います。
Q6 スマホやSNS・動画との付き合い方は?
A 同じ境遇の人と連帯感を持ったり情報交換ができたりするのはメリット。ただしほどほどにしないと終わりがないのもスマホの罠。
浪人生になるときにスマホを絶つか、上手に付き合っていくかは、はっきりと決めた方がいいです。SNS、特にTwitterと浪人生は相性がいいと言われています。お互いに励みになるツイートが目に入るとモチベーションのUPにつながります。勉強方法や有用な参考書などの情報交換もでいるでしょう。
しかし、浪人生をけなしたり馬鹿にしたりするような心無いツイートが流れてくる可能性もあり、もろ刃の剣です。広告などが流れてきて、動画や漫画を見てしまう可能性もあります。
いずれにせよ大学受験に向けて、自分で考えて選択する必要がありますね。
Q7 浪人の経験を経て変わったことは?
A 学ぶことへの意識改革や今の自分の基礎を全て作ってくれました。
これは多くの人が実感することだと思います。得るものがとても多くあります。以下に、実際に浪人をしてきた先輩たちの意見を載せておきます。
〇寛容になった、余裕ができた
〇ストレス耐性がついた
〇できない自分を認め、どうすればいいかを考えて実行できるようになった
〇努力できる自分ということを知った
〇浪人合出来るということに感謝の心が芽生える
〇家族にも感謝の心が芽生える
〇人とは異なる人生経験が増えた
〇周囲の声に流されたり、顔路をうかがうことが無くなった
〇本当に自分がやりたいことを見つめなおして考えられた
まだまだ挙げればきりがありません。しかし辛い1年間の浪人生活と交換に多くの事を得られるのは間違いありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。浪人のメリットやデメリット、疑問質問は解消されましたか?再度結論をまとめておきます。
結論
浪人できる環境であれば、浪人を選ぶのもあり。
浪人に「迷い」や「不安」は必ずつきものです。それらを払いのけ、自分で選択して浪人生となり希望の大学へ進学できることを祈っています。
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