【2023年最新】大学入学共通テストはどうだったのか?配点とポイントやおすすめのテキスト

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大学入試について

 2023年の大学入学共通テストも終了しました。「今年度の結果や問題はどのようなものだったのか?」「これから受験する高1・高2は何をするべきなのか?」「今後どう変化していきそうか?」など、多くの疑問を持っている方がいると思います。

 国語・数学・英語の各教科を詳細に分析し、大学入試センターから発表されている平均点(中間報告)をまとめました。また「これから共通テストへ臨む皆さんへ」学習のポイントもまとめてあります。

この記事を参考に、現高校2年生・1年生・浪人生は学習の内容を考えてもらえると幸いです。

この記事で分かる事

・2023年「大学入学共通テスト」のポイント・解説。
・今後、どのような変化が起き、どのような対策が必要なのか。
・特に高校2年生がしておくべき学習とは何か。

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国語

全大問で複数テキストを比較関連付ける思考力を問う問題が出題されました。
平均点:105.74点

各大問の配点と今年のポイント

近代以降の文章(論理的文章)第1問50点
近代以降の文章(文学的文章)第2問50点
古文 第3問50点
漢文 第4問50点

■話し合いやメモなどの、学習過程を想定した設問で、本文の内容と関連する文章や資料が用いられた。複数のテキストの情報を比較・関連付けて考察する、発展的な思考力が問われた。


■2つの文章に共通する引用文を比較し、引用のされ方による印象の違いをとらえる設間 (1間)、本文と同時代の【資料】をもとに、本文中の表現について考える設間(第2間)、本文と同じ作者の家集を踏まえ、本文の理解を深める設問(第3問)、【予想問題】に対する【模擬答案】の内容を、対句的表現や比喩を踏まえて考える設間(第4問)が見られた。


■現代文の漢字、古典の語や文法など基本事項を問う設問も例年通り見られた。昨年同様、第2問では、語句の意味を問う設問はなかった。

 

これから共通テストに臨む皆さんへ

生徒の学習過程を想定した設問や、複数テキストを比較・関連付ける応用的思考力を問う設問が出題されています。本文の構成や展開を的確にとらえ、論旨や内容を正確に読み取れるかに加えて、複数の文章や資料の共通点や相違点といった関連性をとらえる力が求められます。

■文章の表面的な読解にとどまらず、その根底にあるテーマや、表現の意図にまで着目して、深く考える力を身につけよう。

漢字や重要語、古典文法に関する設問など、基礎的な知識を問う設問は引き続き出題されます。日々の学習を通して、ひとつひとつの知識事項を習得しながら、その知識を実際に使用する場面に応用して考えることを心がけよう。

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数学ⅠA

大問2問で「現実事象の問題」、第3問で「場合の数のみ」の出題。
平均点:55.65点

各大問の配点と今年のポイント

1 数と式
2 図形と計算
30点(必答)
1 データの分析
2 2次関数
30点(必答)
場合の数と確立20点(選択)
整数の性質20点(選択)
図形の性質20点(選択)

■大幅に難化した昨年に比べ、取り組みやすい問題が増加し、計算量もやや減ったことで、全体として易化した。共通テスト初年度の難易と同程度になった。

■第2間(2)のように、日常の事象を題材とした問題や、対話文を含む問題、また、第3問のように、前設問までで考察した内容を応用する問題など、共通テストで重視される問題が今年も出題された。

■深い思考力を問うような問題ではなく、第1間(2)(1)や第2間〔1)(1) のように、各分野の基本的な定理・公式の理解を問う問題も出題された。←得点ポイントです。

 

これから共通テストに臨む皆さんへ

■試験時間70分でなるべく多くの解答ができるように、全体の時間配分が重要です。複雑な計算を必要とし時間がかかる問題や、解法がなかなか見出せない問題は、勇気をもって飛ばしてほかの問題に着手するといった、時間配分を意識した演習もしておこう。

■日常事象の問題や対話文を含む問題などでは、問題文が長く、じっくり問題を読んでいては時間切れになってしまう可能性が高い。問題文から必要な情報を素早く抜き出す訓練を積んでおこう。

■各分野の定理・公式の定着を確認するような、基本的な問題は確実に得点できるようにしておきたい。教科書をもとに、定理・公式は成り立ちも含めて理解し、例題なども着実にこなすことで基礎基本を徹底しておこう。

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数学ⅡB

「積分法」「数列」で現実事象の問題、「図形と方程式」の出題はなし。
平均点:61.48点

各大問の配点と今年のポイント

1 三角関数
2 指数関数・対数関数
30点(必答)
1 微分法
2 積分法
30点(必答)
確率分布と統計的な推測20点(選択)
数列20点(選択)
ベクトル20点(選択)

■昨年より、解答群から適切な値や文章などを選択する形式の問題が増加した。難易は、昨年と比較して易化し、共通テスト初年度と同程度になった。

■昨年に引き続き、第2問 〔2〕のような現実の事象に関する問題が出題された。また、全体を通して、前設間を利用しながら、考察する問題が多く出題された。

■教科書にある典型的な問題だけでなく、第1間〔1)(1)のように、教科書などではあまり見慣れない形で基本的な知識を問うものも出題された。

 

これから共通テストに臨む皆さんへ

■現実事象を題材とした第2問や第4問のように、今後も文章量が多い問題が出題される可能性があります。問題で与えられた設定や解答方針の意図を素早く把握し、誘導に従いながら解き進めるようにしよう。

■見慣れない問題を解く際は、値を代入した結果の推測や、条件の読みかえなど、自分のもつ知識との結びつけが重要になります。焦らずに、どの知識を用いればよいか、どの条件に着目すればよいかを考え、見通しを立てて解き進めるようにしよう。

■共通テストと言えども、基本的な公式・定理を利用した問題も出題されています。教科書に載っている公式や定理を、その成り立ちなども含め理解しておこう。その基礎となるのが学校の授業であるので、日ごろの授業を大切にしよう。

 

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英語リーディング

昨年同様様々な場面や状況に応じた題材が取り上げられた。
平均点:53.81点

各大問の配点と今年のポイント

1 情報・意図の読み取り10点
2 概要・要点の把握・情報整理20点
3 短い文章の概要把握15点
4 複数素材からの情報読み取り16点
5 概要把握・要点整理15点
6 概要・要点・論旨の把握24点

■昨年同様、全大間が読解形式であり、題材は日常的な文章から説明文まで様々なものが扱われた。読解する英文量は昨年並(約4500語)。

■昨年同様、出来事を時系列順に並べ替える問題や、英文の内容をまとめたプレゼンテーションスライドを完成させる問題などがみられた。

■細部の確認に時間を要する問題が昨年より増加した。昨年同様、複数の大間で、イギリス英語による出題がなされた。

 

これから共通テストに臨む皆さんへ

内容や場面が工夫された素材が出題され、多面的なリーディング能力が問われています。
「複数の情報を処理する力」や「文章の論理展開を把握する力」などを意識して伸ばしていこう。

限られた時間の中で、大量の英文を読む必要があります。日頃から多種多様な英文素材を短時間で読解する練習をしておこう。さらに、複数の英文と図表の内容を組み合わせて考えるといった情報処理をすばやく行うような学習もしておこう。

イギリス英語では、ズボンを表すtrousers(アメリカ英語ではpants)や、practise-practiceのように、語句やつづりの違いが一部あることに慣れておこう。

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英語リスニング

イラスト並べ替え問題がなくなり、図表完成問題が出題された。
平均点(中間報告)62.35点

各大問の配点と今年のポイント

1 短発話・英文/イラスト選択25点
2 短い会話・イラスト選択16点
3 短い会話・Q&A選択18点
4 モノローグ・図表・条件選択12点
5 講義・ワークシート完成15点
6 会話文・Q&A・内容把握14点

■大問数、解答数、配点は昨年から変更なし音声が流れる回数も昨年通り

音声情報と図表などの視覚情報を組み合わせて答える問題が昨年に引き続き出題された。日常的な発話から説明文、4人の話者による会話まで、多岐にわたるジャンル・形式の音声素材をもとに、場面や目的に応じた聞き取りを要する実践的な英語力が問われた。

■第4問Aでは、昨年はイラスト並べ替え問題が出題されていたが、今年は一昨年に出題されていた
図表完成問題に戻った。

流れる音声の速さ(平均で約140語/分)、総語数(約1500語)はともに昨年並であった。一部の設問にイギリス人や日本人を想定したと思われる話者が含まれていた点も、昨年と同様であった。

 

これから共通テストに臨む皆さんへ

音声情報から具体的な状況やイメージを頭の中で思い浮かべられるかどうかがポイントでした。話し手の意図や場面を意識しながら、音声を聞く練習を積もう。

■今後も、音声情報と図表などの視覚情報をもとに解答したり、複数の情報を整理・判断したりするなど、多面的に情報を処理することが求められると予想されます。重要な情報を逃さすに聞き取ることができるように、メモを活用して短時間で情報を整理する練習を積むとよいでしょう。

日常の会話から社会的なテーマのモノローグまで、出題される素材のテーマ・形式は幅広く、また、イギリス人や日本人を想定したと思われる話者を含む出題も見受けられます。日頃から様々な音声や問題形式に触れる機会を増やしておこう。

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