今すぐ始められる!「合格する子」の親になるための6つの習慣

スポンサーリンク
受験生の親

「受験で合格させるには、親がどのような教育をしてあげればいいのか?」

「勉強する子」、「自分から学んでいく子」に育てるためには、何が必要なのか?

悩むパパ
悩むパパ

色々考えてはいるけど、どれが正解かなんて分からない。。。

悩むママ
悩むママ

勉強させるためにあの手この手を尽くすけど、結局YouTubeやゲームばかりで。。。

悩む男の子生徒
悩む男の子生徒

親に言われるまでもなく、勉強が大事なのはわかっているけど、なかなかやる気が起きない。。

このような状況のご家庭は決して少なくありません。むしろ通常だと言えるかもしれませんね。

長年、教員や教育関係職に勤めていると、「悩みはどの家庭も共通」しています。

逆に、「良い事・良い習慣も共通」していました。

希望の高校や大学に「合格する子」の親に共通していた6つの習慣とは何か?

習慣は性格を作り、性格は運命を作る」と言われていますが、受験においても同様です。「親の考え方」が直接合否につながっていきます。

「自分から進んで勉強する子」・「自分で考えて合格を勝ち取った子」の親には共通していた6つの習慣がありました。

【結論】

その1 兄弟姉妹でランク付けをしない。
その2 子どもの話をさえぎらない、代弁しない。
その3 子どもの表情や仕草に敏感となる。
その4 子どもの服装や髪型に口を挟まない。
その5 子どもの感情にいちいち一喜一憂しない。
その6 合格実績だけで塾・予備校を選ばない。


今の中学生・高校生が置かれている状況は、我々大人とは「ものすごく大きく異なり」ます。

今でも「同世代との交流のあり方」や「今後働くであろう社会のあり方」、「仕事のあり方」、「人生への考え方」などが我々親世代とデジタルネイティブ世代(1990年以降生まれ)で違いがあります。

そんな世の中で、さらに若い中高生に「保護者の成功体験」を語ったところで何の役にも立ちません

この記事を読んでいただき、「時代にマッチしている」親の習慣を身につけていただければと思います。

スポンサーリンク

その1 兄弟姉妹でランク付けをしない。

おそらく「明確に兄弟間で差別をしている」家庭は少ないと思います。誰もが親であれば「兄弟姉妹を平等に愛す」ことを意識されていると思います。

しかし、実は些細なことから子供が序列を感じることがあります。

それは「褒めているのがプロセスではなく結果だけ」の場合です。

例えば、兄姉がテストで「良い点数」を取ってきて。その「結果」を褒める。弟妹はそれを見て「その点数以下ではダメ」と考えるようになります。

受験でも同じですね。例えば兄姉が「国公立大学に進学」したことを親が褒めると、弟妹はそれ自体がプレッシャーとなります。

さらに自分のやりたいことや夢などよりも「国公立大学の方が上なんだ」という価値観を持ってしまいます。

努力した結果に対する賞賛は必要
ただし「結果ではなく」、「そのプロセスに対する価値」を他の兄弟姉妹と「共有する」ことがランク付けをしない第一歩となります。

その2 子どもの話をさえぎらない、代弁しない。

これが一番「思考停止した子ども」を生み出す原因です。

言語化することは、「とても疲れること・大変なこと」だという経験が大半の人にはあると思います。何かを発表する時、急に話を振られた時などなど。

頭の中のイメージやぼんやりと思っていることを、明確な言語というものに置き直すには時間も労力もかかります

それを親が代わりにやってしまうと、子供は「考えなくて、いいや。」「正解をだしてくれる」という思考になってしまいます。

自分のことを自分で考える必要がなく、言われたことだけをやる人間になってしまいます。これでは「受験で合格」はできません。

大切なことは、親が子どもの言葉を辛抱強く「待つ」ことです。あくまでも子ども自身が考え続けられるようにしていきたいですね。

その3 子どもの表情や仕草に敏感となる。

言語だけでなく「表情や仕草」でも子どもはさまざまなメッセージを発しています。

特に注意が必要なのは

・無表情が続いている状態。
・ふとした仕草に「投げやり感」がある時。

これらの状態の時は、いくら進路の話や学校の話をしても全く意味がありません。ですので、本人から本音や不満を洗いざらい吐き出してもらう必要があります。

大事なことは「不満や不安を聞く姿勢」というものを親が正しく取ることです。ここでも親が代弁したり、口を挟んだりすると逆効果です。

さとう
さとう

まずは「徹底的に話を聞く」というスタンスになることです。吐き出させてからじゃないとスタートできません。

その4 子どもの服装や髪型に口を挟まない。

さとう
さとう

実はこれ、一例なんです。「自己決定権を与えていますか?」ということです。

例えば、小さいころから服装を選んであげてばっかりですと、「親がすべて決める」「自分には決定権が無い」と思い込んでしまいます。

実際、高校生からも「親が服を買ってくる」というのを聞きます。自分には興味が無いし何でもいいから、というのが大半の理由でした。

しかし、自分で着る服・履く靴すら決められない子供が、「将来やりたい事や進みたい大学・高校」などを決められるでしょうか?

これは子供が悪いのではなく。「選択肢を与えなかった親の責任」が大きいと思います。

自己主張しなく文句も言わないから買い与えていた。親としては楽ですが、本人のためを思うとマイナスの方が大きいですよね。

髪の毛を切るぐらいなら小学生までは親が決めてしまってもしょうがないのですが、服装や持ち物など些細なことであれば「小さいころから本人に決めさせてあげたい」ですね。

中高生になり、「学校のルールの範囲内」であれば、自由にさせておいた方が「自己決定能力」と「自分の取った行動の責任を取る能力」が身につきます。

さとう
さとう

どこまで見守れるか、許せるかは、「親御さんの柔軟性」次第です。「ダメだからダメ」ではなく、お子さんがどうしたいのかを引き出すことが大事ですね。

その5 子どもの感情にいちいち一喜一憂しない。

もちろん「合格した時」や「学習の成果が出た時」など、嬉しい事・楽しい事に関しては「一緒に喜んであげること」が大事です。

しかしそれも、表では同調していますが、「頭の中は冷静に、今後どうしていかなければならないのか」などを考えていきます。

特にネガティブな感情への同調は最悪です。

「勉強が上手く進まない」「塾に行ったら周りの人が自分よりもできる人ばかりだ」「もう(受験に)間に合わない気がする」

などの反応がお子さんからあったときは、家で親がどう声かけるかがとても重要になります。

このようなケースに多い回答としては

・問題を先送りにするパターン
➡「いずれ成績が上がるよ」「とりあえず続けてみることが大事」は何も生みません。

・出来ていなかったことを叱る・怒るパターン
➡「なんでもっと早くやらなかったのか」「もっと頑張らないとダメでしょう」は心を折ります。

大切なのは、「本人のつまづきの本質に向き合う」ことです。

特に受験期の子供のネガティブ反応は、ある意味では真っ当なこととも言えます。本気で取り組んでいればいるほどマイナス面が見えてきてしまうものです。

ですから,わが子が嘆いていることこそ、「頑張っている証拠」と捉えて、子供の感情に一喜一憂せずに冷静なアドバイスが大切になります。

子供にとっての嘆きや愚痴は、励ましを求めていることがとても多いです。

出来ないことを言うのは勇気もいります。そこまで言ってきているお子さんには、ぜひ「あなたならできる」「絶対にやれる」「何が原因か一緒に分析しよう」「どうすればやれるか、一緒に考えよう」と声掛けをしてあげたいです。

受験期に関係なさそうですが、実は「親の仕事についての話」をすることはとても大事です。

親の仕事を話すメリットとして
・親の悩みや弱みを伝えられる。
・親の倫理観や哲学が伝えられる。
・受験のその先の「社会に関わること」を伝えられる。
・自分が何をする人として社会に出るのかを考えるきっかけになる。
・困ったときの解決方法・困難の乗り越え方をイメージさせられる。
・父、母、保護者の面と社会人という面の両方を伝えられる。

これらは、教科書や参考書では決して得られません。

受験で悩んでいるとき、落ち込んでいるとき、イラついているときに、このような話を聞くことで解消の糸口が見つかることもあります。

その6 合格実績だけで塾・予備校を選ばない。

受験産業はいまだに多くの需要があり、各塾・予備校は生徒募集にあの手この手で対応しています。

「〇〇高校に何人合格」「○○大学○○学部に〇人合格実績」「合格者多数、安心の〇〇指導」のような感じで広告しているのを見たことがあると思います。

結論から言うと、塾・予備校の選び方は

親の「受験観」

です。

受験観とは、受験の価値をどこに置くのかということです。もちろんこれはご家庭によって異なるものだと思います。

価値観は多様なものですから、そこに「いい」・「悪い」や「こうあるべきだ」という概念はありません。

しかし、私が関わっていて合格する子の親に共通している受験観があったのも事実でした。

それは

受験観=塾・予備校に通う真価は合格ではなく、プロセスの豊かさがあるかどうかである。

ということでした。

「最短の合格ルートのために塾・予備校がある」と考えるのではなく、「学校や家庭では補いきれない各教科の考え方の多様性を発見させてくれるところ」と考えていました。

受験校への合格は、その延長上にあるものとして捉えていました。

最終的に合格した方がうれしいけれど、最悪合格はしなくても「様々な物事の考え方」が身に付けられれば良いという意見が多くありました。

さとう
さとう

確かに、一方的に知識を教えていくだけであれば、テキストを買った親でもできますよね。しかし、プロはその過程(プロセス)をどれだけ教えられるかでお金をもらいます。

好きでもない食べ物を「無理やり口に詰め込まれ」たら、吐き出してしまいますよね。無理やり突っ込むのであれば誰でも出来ます。

プロはその食材(教科)をどれだけおいしく料理する(プロセス)かが腕の見せ所ですよね。

合格する子の親に共通しているのは、塾や予備校に対するこのような考え方でした。

以下のチェックポイントを参考にしてみてください。

  1. その塾・予備校のカリキュラム(授業や講座)は、受験生の個性や意欲、願いを引き出すものになっていますか?
  2. その塾・予備校は、高校・大学学部の価値を偏差値だけで捉えていませんか?
  3. その塾・予備校は、親と子を繋ぐような、世代の違いを超えて共有できるような人材育成観を持ち、それを実践していますか?

合格実績ばかりを強調したり、人材を育成しますとスローガンを掲げても実際は合格までの最短ルートを追及するだけのカリキュラムだったりします。

もちろん効率的な学習で合格をつかむことは重要です。しかし、あえて正解を示さずに子供自身に思考させる環境の方がずっと価値があり、その後の人生に役立つということは親が一番良く分かっているはずです。

また、合格にこだわる親とそうでない親とがいることも事実です。「塾選びでこだわらない親がいるのか」、と驚くかもしれませんが本当にいます。

学問を学ぶとはどういうことなのかを、表面的なプロモーションに踊らされずにわが子にとって真に価値ある塾・予備校を選ぶように導くのも、保護者ができる大きなサポートの一つと言えます。                                                                                                                                                                                                                     

おわりに

絶えず変化していく実社会で「人生100年時代」を生きるためには、「自分の足で歩いて行ける子に育てる」ことが重要です。

そのためには、教育の基本である「家庭」の在り方が鍵となります。親がどのような習慣をもって子供に関わるのか、によって子供の成長も変わってきます。

その1 兄弟姉妹でランク付けをしない。
その2 子どもの話をさえぎらない、代弁しない。
その3 子どもの表情や仕草に敏感となる。
その4 子どもの服装や髪型に口を挟まない。
その5 子どもの感情にいちいち一喜一憂しない。
その6 合格実績だけで塾・予備校を選ばない。

大事なことは、子供と「対等な能力を持つ一人の人間」として接することです。

誰かと比較したり、親が手を出してしまっては「対等な人間扱い」ではなくなってしまいます。

幼かったり、考えが足りなかったりするのは当然ですが、それらを踏まえて成長を導いていく存在であるのが親だと考えています。

希望の学校へ合格することで、「自分の人生を自分で切り開き、生き切る」ことのできる大人へ成長することができると思います。

その補助をしていくことが大人の役割ですね。

この記事も、そんな皆さんの一助になっていれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました